卒業式の無い ドイツの学校

掲載日:2016年03月05日

今月は弥生 3月、皆様こんにちは。
ベルリンの後藤裕起子です♪

日本の3月と言うと、学校では卒業式があり、進学する人も入れば、就職という形で社会へ飛び出す方もいらっしゃる、そんな人生の大きな区切りの1つを迎える時ですよね。

今日は、ここドイツの教育事情を少しお話ししたいと思います。

基本的にドイツで日本のような卒業式が開かれたということを聞いたことがありません
卒業証書の授与式を卒業式と捉えるならば、、。

しかし、入学式は開かれます。まず、夏休みは州ごとに期間が違うので、一概には言えませんが、夏休みが終わると新学年が始まります。例えば、今年の州ごとの夏休みは、早いところで、ザクセン州が6月27日~8月5日、遅いところでバイエルン州の7月30日~9月12日と予定されており、ザクセンの入学式は、8月13日の土曜日、バイエルン州の入学式は、9月17日ということになるでしょう。

ドイツの学校の1年間は、晩夏からはじまり、初夏の夏休みが始まるまでの1年間になります
学校は、勉強をするところであり、躾は自分の家で!と言う徹底した観念が学校教育の中でも至る所に見られます。

ドイツの社会教育は、基盤がしっかりしており、所謂部活的な活動は、区の社会教育課のもっぱら仕事となります。
学校の中でも課外活動として、オーケストラをおいたり、合唱団があったり、バンドを組んだり、スポーツをしたり、劇を作ったりと活発なところもたくさんあります。が、多くの学生さん達は、学校ではなくプライベートな領域でスポーツや音楽等の趣味を楽しんでいます。

区の行政で予算をとり、社会教育を支えているので、月謝も安く、仮に生活の豊かでない家庭のお子さんでも、区からサポートを受けて子供がやりたい活動をすることが出来る社会福祉の制度は整っています

「教育は、大金を払わなくても万人が受けることの出来るのことのできる平等の権利だ!」と一般的なドイツ人の大人達は考えていることでしょう。。

ドイツでは、学校の勉強ができる人が特別に塾に行って、勉強をする。と言う発想はありません。学校で一生懸命勉強をすればそれで十分で、小学校1年生には宿題を出してはいけないという決まりがある程です。子供天国!のドイツ。

さて、日本のような卒業式のないドイツの学校。この背景には、一人一人の生徒さん達が、学校で定められた教育課程をマスターするために、学校教育を受け、その目標を達成することに最大の価値があり、端的に言えばそれを達成したのは個人であり、何も皆でそろって証書を授与し合う必要はないと考えるのかも知れません

また卒業式は、証書の授与の他にも、人道的な意味を持っていますよね。お世話になった先生への恩を感じたり、仲のよかったお友達との別れを惜しむ、、。

それでは、ドイツでは卒業式がない代わりにどんな形で友達や先生とお別れをするのか

幼稚園から小学校に上がる時は、夏祭りを開催、親の手製の持ち寄りのビュッフェを楽しみながら劇や歌を親に披露。小学校の卒業では、クラスの中でグループを作り、そのグループでお笑いコントをやったり、はやりの歌手のプレイバックをやったり、。。
これが高等学校となれば、有名なアビバルというのがあり、先生、親と卒業者、(兄弟親戚も可)が一堂にシッカリ、ドレスアップをして集い、コース料理を食べ、飲めや歌えやの大パーティが繰り広げられることもあります

今までここドイツで出会った卒業生は、一貫して「やったぞ~!!」と言う到達の喜びに溢れていました。
それは洋の東西を問わず、何処も同じでしょう。

では、卒業を思い通りゲットできなかった方は、どうなのか。。
その話しには、逞しく生きるドイツの若者ということで、またの機会に触れさせて下さいね。

その若い方達の若芽を暖かく見守り、育てて行ってあげたいと心から祈りつつ、、。

今日もご一読ありがとうございました!

ベルリン春