日独伊の平和を願うコンサート第3弾 ベルリンの後藤様より

掲載日:2016年03月18日

影武者、圧巻でした!!
ジャズ版の影武者は、日本でもまだオフィシャルに市場には出回っていない様ですね。
邦楽家小池玲山さんの尺八、最高でした。

空間を感じるあの音。まるで影武者が大空を翔て行くような、
かすれた音。西洋音楽になれた耳でも、やはりあの瞑想にふける、
この世とあの世の間を突き抜けて行くような
お腹の底にしみいるような深い妙音。

昨晩、ベルリンのセントルーカス教会にて、日独伊の平和を願うコンサート第3弾が行われました。
タイトルは、Japan meets European Jazz

ドイツ、イタリア、日本の3国は、3国同盟を結び、あの忌まわしい第二次世界大戦を引き起こし、世界中を不幸のどん底に突き落としてしまったのは、皆様も周知の史実ですよね。

私は、2005年から日本の大阪を皮切りに、イタリア人のジャズマンアンドレアとジャズのワークショップを始めました。
全くのズブの素人の私でしたが、音楽好きが効じて、アンドレア、彼の相棒エッケハルトと, 好きで始めたジャズのワークショップがコンサートを開催するところまで大きく発展して行きました。

そんな中、3人で話しをしていた時、戦争中の話しになり、日独伊の3国同盟を結んでいたことに気付きました。「僕たちの祖先は何て残虐なことをしたんだろう!」私たちは、その過去を大反省。

そこで、今度はこの3国を母国に持っている、私たちに、「何か一緒に平和運動を起こして行くことは出来ないものだろうか?? 真っ黒に塗りつぶされた戦争の過去を、今度はパステルカラーに塗替えて行きたいね~」

というところに話しが行き着き、3人で一緒に音楽を通しての平和運動を始めることにしました。
それが、2010年のことでした。

2010年には、東京を本拠地として音楽活動をされている、邦楽アンサンブル華組さんをドイツに御呼びし、ビンゲン、ベルリン、マイセン工房創立300年の佳節のコンサートを計画させて頂きました。その際、ベルリンではアンドレアエッケハルトさん達のトリオと一緒にセッションを初めて開催。大喝采でしたよ。

これが平和を願うコンサートの第一弾。

翌年、忘れもしない2011月3月11日の東北大震災。ドイツのTVで放映される悲惨な情報を見て、ドイツ人のエッケハルトさんから、「Yukiko. これは大変なことになった~!!僕たちでチャリティコンサートをして、義援金を日本に送ろうよ。」
というわけで、2012年の3月11日可知ジャズの新藤美緒さんを始め、3人の音楽家の方をベルリンに御呼びし、ベルリン在住の大変有名な渡辺克也さんのオーボエ、そしてアンドレア、エッケハルトさん達のトリオの平和を願うコンサートを開催する運びとなりました。この寄付金は日本大使館を通し、現地へ義援金として送らせて頂いたんです。


これが平和を願うコンサートの第二弾でした

じゃあ第三弾は?というと、昨晩のあの忘れ難いコンサートになります。
小池玲山さんの吹く尺八の音をアンドレアエッケハルト達のヨーロッパジャズメン達が、繊細な響きで西と東の音楽を紡いで行く。会場は感動の渦で、しーんと聞き入っていました。

小池玲山さんは、邦楽アンサンブル華組の主宰であり、2010年は、アンサンブル華組さんと一緒に、2013年、そして今回の2016年は篠笛の小池佳子さんと2人で、とすでにベルリンで3度のコンサート活動をされています。

このコンサートを3度も開くということは、並大抵のことでは出来ない。音楽のジャンルも違えば、音楽の表現方法も違う、旅費だってかかります。じゃあ、彼等の中の何がこの3回を支えていたのか。

いくつか要因は考えられると思いますが、先ず一番にあげられるのが、友情ではないでしょうか。
この友情というのは、初めからあった物ではなく、培われて行ったものなんですよね。

お互いに自分の中にはない物を音楽を通したダイアローグの中でキャッチし、ジャズという極端に自由な空間を持っている音楽のジャンルで、しかも個人の即興性が最大限に尊重されるという、そういう環境。こういう環境は、友情が育ちやすいかも知れません。

相手も認め、自分も同等に認めてもらえる。その空間の中で思う存分遊泳できる。そういう敷居の低い環境で友情は育って行くんじゃないのかなって、考えています。

今までこの平和運動の核になっていたのが、私たち3人でしたけれど、アンサンブル華組さんの7名の方達も加わり、何だか本格的になって行く、そんなワクワクの予感が嬉しい、今回のクロスオバーでした。

ええ~っ、次の平和を願うコンサートの開催はいつになりそうか?

それは、この次のお楽しみっていうことにさせて下さい ネ。
後藤 裕起子様より

ドイツジャズ1 ドイツジャズ2